実家のリフォーム
インテリアコーディネーターというと多くの方は
自分の美的センスでもってインテリアをデザインしていると思っているようですが
インテリアのコーディネートより
実は、人と人をコーディネートしている方が仕事のウエイトは大きいのです。
もちろんデザインに関わることもしていますが
それも自分がいいと思うデザインをやっているわけでなくて
お客様のお好みを引き出してそれにあうデザインをしていくわけです。
そして仕事の中でも最も肝心な
人と人のコーディネート
これは大きくわけると2種類あります
その一つは
お客様と家作りのプロたちの間のコーディネート
お客様の要求を引き出してまとめて現場に伝えたり、
設計士や職人さんたちの
説明が専門的すぎてお客さんが理解できないときは
噛み砕いて伝えたりと通訳みたいなことをやっています。
そうしてもう一つは
お客様一家の意見調整
家族の間でも価値観やデザインの好みはさまざまなので、
家づくりの打ち合わせ中にちょっとした喧嘩もよく発生します。
それを仲裁しながら、打ち合わせを進行させ
どちらの意見もそれなりに取り入れ
まとめていかないとなりません。
こんなことをやっているので親子喧嘩の調整も慣れたものなのですが、
自分の親になるとまったく駄目。
4年前に実家キッチンをリフォームした時には
父親とガンガンにやりあってしまいました。
お客様だとどんなことを言われても辛抱強く笑顔で対応するのですが
父だと「この頑固親父」と、すぐカッとなってしまう。
一方父の方も私のアドバイスをプロの意見として耳を傾けることなく
娘としてみてしまうのです。
さて前置きがずいぶん長くなりましたが、
いま実家は外物置の建て替えと
トイレと風呂場のリフォームをしています。
前回のキッチンリフォームは当時の私の勤務先の建設会社でやりましたが、
今回は父が自分で連れてきた業者です。
前回お互いに疲れた苦い経験があるので
父も娘には頼みたくないと思ったようです。
私も何か困ったことあれば相談に乗るぐらいの関わり方の方が
楽でいいと思っていました。
しかし現実は相談に乗る程度で済まず
前回と同じくフルにかかわることになってしまいました。
父は図面がまったく読めません。
自分の要望を一方的に話すことはできても
業者が何を言っているのか理解できない。
結局私が呼び出されるわけです。
業者と打ち合わせをし逐一その結果を伝え、
ショールームに父母を連れていきシステムバスや
トイレなどの設備を選ばせたりと家族内の意見をまとめる
(この間にも小さな喧嘩は多発)。
そして決定した商品の資料を施工業者に届けたり
見積チェックをしたのでした。
そして先日から本格的に工事がスタート。
現場である実家に通っています。
でもこの仕事コーディネーター料は望めそうにもありません。
だけどちゃんとやっておかないと後々自分が困るのだな…
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