私と収納の長い付き合い

ふーみん

2007年03月29日 23:49

以前にも書きましたが、そもそも私がこの仕事もしているのも収納問題がきっかけ。



自室の収納をどうにかしたいと、格闘しているうちに住まいに対して興味が高まり、30歳すぎてからインテリアコーディネーターになり転職。だから、収納方法の技術的テクニックはいろいろ知っているのですが、お客様の悩みはそれを駆使しだだけでは解決できないことが多くあります。



新たに収納スペースを作る、もしくは既存の収納の入れ方を工夫することで収納量を増やすことはどんな家でも可能。でも例え収納量を増やしその場は片づいたとしても、今後物が増え続ければ同じ事の繰り返しです。



しまう場所さえあれば片付くなら収納が多い家ほどきれいなはずですが、収納棚の中はがらんどうで部屋中に物が散乱というシーンよく見ます。主婦が掃除や片づけがしやすい家の広さは38坪とある本にありましたが、結局一人の人間がうまく管理できる物の量には限度があると思います。



打合せでお客様が図面を指し「この場所に収納棚が欲しい」と言われた時、何の収納場所ですかと伺うと、「なんやかんや入れるのに便利かなーと思って」とあいまいな答えが返ってくることが多いです。中にはちょっとしたスペースを見つけてはここにもあそこにもという方も…。結局、自分達にとって何がどれだけ必要なのかが分からない、だからたくさん収納を作っておけば安心という心理なのだと思います。



でもスペースや物の入れ方の問題で解決しようとしている限り問題の根本解決はできないのです。自身の部屋の片付けや収納との長年にわたる格闘を振り返ってみても、部屋がきれいになった時は収納量が増えた時より、自分と物との関係を見つめ直しできた時。でも未だにこれがうまくいかず迷い揺れ動くことも多いのですが…。



こうした自分自身の迷い解決し、お客様に技術的な提案だけでなく、気持ちの整理整頓のアドバイスをもっとできるようになりたい。そんな時に出会ったのが整理収納アドバイザーの資格だったのです。


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