人間お得って弱いですよね。
でも物事は多面的に考えないと、
目先のお得に惑われてかえって損していることも。
特に収納にはそういった例が多く見られるような気がします。
以前勤めていた会社の近くにスーパーがあり、
そこで頻繁に12個セットになったトイレットペーパーの安売りをしていました。
そのたびに昼休みに買いにいく同僚がいたのです。
彼女はお母さんに頼まれて買いに行くらしいのですが、
お母さんもその日同じ店に買いに行くそう。
彼女の家は3人家族なので消費は激しくないと思うのですが、
人間の心理として安売りしている時に買わないと
損したような気分になってしまうものなんでしょうね。
まあ、それでも置く場所があればストックたくさん持っていてもいいのですが、
大量のストックのために人間が暮らすスペースが狭くなったり、
管理手間に貴重な時間が費やされるのはどうなんでしょう。
以前のお客様でトイレットペーパー専用の収納(半間の押入れ)を
トイレの外に設けたいという方がいました。
でもトイレ内にもペーパー置き場はちゃんと作ってあるのです。
この方も安売りの時にストック買いだめしたいからということでした。
家を作る時によく坪単価いくらという話をしますよね。
仮に坪単価40万の家なら、半間の押入れは一坪の4分の1なので約10万円です。
少し乱暴な計算ですが、製作コスト以外にも空間コスト(土地の購入代金や固定資産税)、
維持管理コストまでいれたら半間の押入れにも結構高いコストかかっていますよ。
トイレットペーパーの安売りで得られる利益なんて本当にわずかなもの。
安売りで得た利益が10万円を超えて元を取れるのは
気の遠くなるほど先のこと
そんな話をしたらこのお客様は思いとどまってくださいましたが…。
トイレットペーパーだけでなく全てのストック品について
安売りしているたびに買い込むのでなく、
自分の生活や収納スペースにあわせて持つ数決めておくことお奨めします。
長くなってしまったのでラップの話はまた次に。