スポンサーサイト


上記の広告は30日以上更新(記事投稿)のないブログに表示されています。  

Posted by スポンサーサイト at

御殿場東山・旧岸邸

こんにちは、ルームスタイリスト・プロの後藤です。
先日の日曜、小山町で火書かれた富士山のハイキングイベントに参加して
その帰りに御殿場に寄り道してきました。

この写真を見たら「とらやカフェ行ったのね」と思う方がいるかもしれませんが、
建物好きの私のお目当ては同じ敷地にある岸邸の方です。

↑アプローチから正面玄関

↑中庭から建物を撮影

元・内閣総理大臣で昭和を代表する政治家・岸信介が晩年を過ごした家です。
今は御殿場市に寄贈され、一般公開されています。

↑書斎です、机の前の写真は岸信介氏
岸氏は現・安倍首相の祖父す。だから私は岸邸を安倍さんのおじいさんちと呼んでいます。

設計は近代数寄屋建築の祖と言われる吉田五十八氏、吉田氏の晩年の作品。
一部鉄筋コンクリート造だし、壁に柱を出さない大壁工法が使われていおり、
何よりスケールがでかいので普通の和風建築ではありません。
数寄屋の伝統をふまえたすっきりとしたモダンな建物です。


↑和室、欄間をふきぬけにすることで室内をすっきり見せています。


↑食堂です。庭の景色を楽しむために大きく切り取られた開口部が圧巻です。
障子、ガラス戸、網戸、雨戸がすべて壁に入ってしまいます。

岸邸は御殿場市に寄贈されたばかりのころ一度見に来たことがあります。
当時は建設会社に勤務していたので、こういう部分(建築用語的にいうと「おさまり」)に関して
こんなところの写真をたくさん撮りまくったのを覚えています。



↑居間の照明器具は吉田五十八氏によるデザインです。


今のソファーも食堂の椅子も座ってOK
それらに座って庭を眺めていると大物政治家になった気分が味わえます(笑)
政治家気分はともかく、この日はに訪ねたので私のほか人もおらず
のんびりくつろぐことができました。

ちなみに今、岸低のその指定管理者になっているのが御殿場市内に工場を持つ羊羹で有名な「とらや」
だから、岸邸の敷地内に「とらやカフェ」があるわけ。


この日この時間広い岸邸は私のほぼ貸切状態でしたが、
とらやカフェは営業終了一時間前にもかかわらず混んでました。
今はカフェを目当てに来る人の方が多いようですが、ぜひ隣の岸邸にもよってもらいたいです。
入るのに300円かかるけど、貴重な建物だし、落ち着けるからおすすめです。
詳しくはこちらの岸邸のサイトご覧ください

  


2014年07月03日 Posted by ふーみん at 16:52Comments(0)建物探訪