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壁それとも引戸?
障子や襖って軽いからはめたりはずしたりが女性一人でも簡単にできるのがよいですよね。
普通の引戸では重くて動かせられません。
でも障子や襖は和のテイストになってしまってデザイン的に使いたくないという時に
いいものないかなと考えて作ったのがコレ。

3年ほど前、まだ前の会社にいた時にコーディネートさせていただいたお客様の家です。
ベッドルームとその横の小部屋(夫婦の居間的なスペース)を緩やかに区切るために
天井まで目いっぱいの高さの引戸を作ったのですが、半透明のポリカーボネートを
はめ込みました。ポリカーボネイトはプラスッチクの一種で衝撃に強く軽いので、
ガラスの代わりに最近よく使われています。
どんなに軽いかは私がはずしている写真からお分かりいただけると思います。

全部閉めてしまえば壁みたいになります。

でも半透明だから圧迫感はありませんし、ほどよく視線をさえぎってくれます。
最近の家の間取り作りのポイントは「個のプライバシーは保ちながらも家族の気配が感じられること」。
その意味でもこのポリカボーネートはおすすめ素材です。
ちなみに夫婦の居間的な部屋はフローロングの中央部が畳になっているのですが、
半畳の縁無し畳で畳表の色がなんとピンクなんです。
畳もいろんなバリエーションがあるのですよ。
今自宅の茶の間の畳の表替えを知り合いの畳屋さんに頼んでいるのですが、
ちょっと変わった畳を入れる予定です。そのうちこちらもアップしますね。
2008年10月01日 Posted by ふーみん at 22:26 │Comments(3) │寝室
つかず離れず団塊夫婦の住まい②
①からの続きです。
今まで離れた部屋に寝ていたご夫婦が夜間の急病などの対応を考え、隣同士に寝室を設けられることを希望されたリフォーム事例をご紹介します。
ご主人の寝室があった離れに奥様の寝室を設けるため増築し、既存の部分も老朽化が進んでいたので骨組み以外は全面にリフォームすることになりました。
この時私が一番最初のプレゼンテーションで提出したプランは2つ。
Aプラン(上)はお客様のご要望にそって作ったプランで寝室を隣り合わせて配置。間は引戸で仕切り、部屋がつながるようにしました。
Bプラン(下)は夫婦の寝室の間に衣装部屋とサンルームを設けました。引戸で仕切っただけでは音が漏れすぎて、落ち着けないかもと考えたからです。しかし両方の部屋が断絶していては奥様が離れに移動してきたた意味がなくなってしまうので、互いの部屋の気配を感じられるようにサンルームの出入り口はガラス戸にしています。
両のプランも収納量やその他機能はなるべく変わらないようにしてあります。結局はどの程度のつかず離れずの関係を求めるかによって選ぶものが違うだろうと考え、この2プランを提案しました。お客様は迷われたようですが、最終的にはBを選ばれました。やはり音の問題を気にされてのことでした。
ここで選ばれたBプランは、その後の打ち合わせで若干変化もありましたが、この計画で来月工事が始まります。プランづくりと平行して、お客様は新しくなった離れで使うテレビや冷蔵庫、洗濯機、ベッドなどを買い揃えているそうで、「なんだか新婚さんになった気分だよ」と話していらっしゃいました。どこに何を置こうかなどご夫婦で相談されている姿も本当に楽しそうでした。
2007年03月23日 Posted by ふーみん at 02:57 │Comments(0) │寝室
つかず離れず団塊夫婦の住まい①
♪大人の夫婦の暮らし方♪3メートルの思いやり…(略)…♪付かず離れず大人のリビング♪
少し前に某大手ハウスメーカーのテレビCMでこんなような歌が流れていました。
広めのリビングの真ん中が本棚か何かで仕切られ、その右側で妻が縫い物を、左側で夫がテレビを見ている。家具で互いの姿は隠れ目に入らないけれど、同じ部屋にいるので気配は感じとれる、そんなリビングスタイルを提案していました。
個のプライバシーを守りながら家族の気配を伝える空間づくり。これが今の家づくりでの重要なキーワードです。あらゆる世代で言えることですが、団塊の世代には特に重要なポイントになるようです。「夫が退職して毎日家にいると考えただけでもゾッとする」という声よく聞きます。新婚時代のトキメキはもちろん、会話も無くなりつつある夫婦が家でずっと顔をつき合わせていたら、息苦しく感じるのは妻も夫も同じではないでしょうか?
団塊世代を思わせるCMのご夫婦は家では互いに好き勝手やっていたけれど、仲良く手をつないで外へ出かけていく、そんなシーンで締めくくられてました。常にべったり一緒にいない方が夫婦関係もうまくいくそんなことを匂わせているようでした。
「このCMのようにしたい」。今年の初め、あるご夫婦から自宅リフォームの相談を受けました。といってもリフォームするのはリビングでなくて寝室。要はつかず離れずの関係を保てる寝室をつくりたいということでした。
ご夫婦はお屋敷と呼ぶにふさわしい広いお宅に二人暮らし。奥様の寝室は母屋にご主人の寝室は離れにあります。夜はリビングよりもそこでで過ごす時間の方が長いそうで、互いが自室にこもった後用事があるときには携帯で話をしているそうです。
最近ご主人が病気で入院したこともあり、夜急に携帯電話も掛けられないぐらい気分が悪くなっても今のままでは異変に気付くこともできないと心配になったとのことでした。
そこでこのご夫婦に私が提案したプランは…。(②に続く)
2007年03月23日 Posted by ふーみん at 01:47 │Comments(0) │寝室
夫婦の寝室
いびきがうるさくて寝られない、冷房ガンガンかけるからて冷えきってしまう、寝る直前まで本を読んでいるからまぶしい…などなど。こうした理由で夫婦別々の部屋で寝ている方かなりいらっしゃいますね。自分のペースでくつろぎゆっくり休みたいということでしょう。
団塊世代やそれより上の年齢の方の場合、子供部屋が空いたのを機ににどちらかが移動していくケースが多いようです(若い世代では最初から寝室別々というご夫婦もいるようです)。
プラニングの前の打合せでは夫婦寝室についての考え方を伺っています。非常にプライベートなことなのですが、やはり住まいやライフスタイルづくりの上で重要な問題なため避けて通れません。だからこそ「最近は夫婦寝室も増えるのですが、どうされます」とサラッと明るく、いろんな事例を紹介しながら聞くようにしています。
私自身が担当したお客様で別々の寝室を設けたケースは2件。増えてきているとはいえ全体からみればまだ少数派です。「うちは別にいいいよ」というご返事が多いのですが、この答えの中身は2パターンに分かれるように思います。
1つは本当に同じ寝室で何ら問題がないケース。
2つ目はどちらかが他の部屋に移動することを前提に一つでよしとしたケースです。打合せの中で「書斎はそのうち俺の寝室になる」なんてご主人が冗談半分で話されることも…。
家に合わせて暮らすのではなく、暮らしを反映した家づくりがライフヴューのモットー。冒頭に上げたような悩みはあるが別室にするのは抵抗があるのなら、ぜひその思いを全て打ち明けていただきたいです。そうすればよりよい解決法を提案することもできます。例えば夫婦ベッドの間に間仕切り収納を置いてゆるやかにエリア分けをすることも可能です。
ちなみに互いの枕元の間に本を積み上げているだけでも、いびきの音は軽減するそう。今現在パートナーのいびきでお困りの方一度お試しあれ。
2007年03月21日 Posted by ふーみん at 05:02 │Comments(0) │寝室
団塊夫婦のライフスタイル
先週土曜日に行った女性フォーラムではプロデューサーで㈱クリエイティブ・シニア社長の残間里江子さんが団塊世代論の熱弁を振るっていらっしゃいました。
今、日本各地の自治体で図書館の増床計画が進み、沖縄では単身用滞在型マンションが建設ラッシュなんだそうですが、どちらもその主役は団塊世代の男性。
団塊世代の男性は知的に見られることが好きだから、図書館は退職後の男性たちの暇つぶしの格好の場所なんだそう。
そして沖縄のワンルームマンションは、夫が単身で来て生活の基盤を築いたのちに妻を呼び寄せる移住パターンが多いのだとか。
残間さん曰く「65歳以上の夫たちは妻を無理やり自分の人生に巻き込んできたが、団塊世代の男達はそこが違う」。
聞いて思わず膝を撃ちました。
私、65歳の父と59歳(まさに団塊世代)の母との間に生まれた団塊ジュニア。退職後ほとんど外出せず家にいて何でも母がいないと始まらない父に、それを困リ果てている母。性格や男女の意識の違いも大きいでしょうが、両親の間のジェネレーションギャップ(?)はよく知ってますから、残間さんの話はとても面白かったです。
団塊世代の退職が今年からスタート。これまでとは違うシニアの新しいライフスタイルが作られるでしょう。退職すれば当然家で過ごす時間も増えますから、住まいの形態もこれまでとは大きくかわってくるはず。
お子さんが巣立ったご夫婦の住まいのリフォームや建て替えの仕事も最近特に増えてきています。
自分の親やそしてお客様と接する中でいろいろと考えさえられる今日この頃。今週は団塊世代の住まいや夫婦寝室についてテーマに書いてみようと思います。