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私と収納の長い付き合い
以前にも書きましたが、そもそも私がこの仕事もしているのも収納問題がきっかけ。
自室の収納をどうにかしたいと、格闘しているうちに住まいに対して興味が高まり、30歳すぎてからインテリアコーディネーターになり転職。だから、収納方法の技術的テクニックはいろいろ知っているのですが、お客様の悩みはそれを駆使しだだけでは解決できないことが多くあります。
新たに収納スペースを作る、もしくは既存の収納の入れ方を工夫することで収納量を増やすことはどんな家でも可能。でも例え収納量を増やしその場は片づいたとしても、今後物が増え続ければ同じ事の繰り返しです。
しまう場所さえあれば片付くなら収納が多い家ほどきれいなはずですが、収納棚の中はがらんどうで部屋中に物が散乱というシーンよく見ます。主婦が掃除や片づけがしやすい家の広さは38坪とある本にありましたが、結局一人の人間がうまく管理できる物の量には限度があると思います。
打合せでお客様が図面を指し「この場所に収納棚が欲しい」と言われた時、何の収納場所ですかと伺うと、「なんやかんや入れるのに便利かなーと思って」とあいまいな答えが返ってくることが多いです。中にはちょっとしたスペースを見つけてはここにもあそこにもという方も…。結局、自分達にとって何がどれだけ必要なのかが分からない、だからたくさん収納を作っておけば安心という心理なのだと思います。
でもスペースや物の入れ方の問題で解決しようとしている限り問題の根本解決はできないのです。自身の部屋の片付けや収納との長年にわたる格闘を振り返ってみても、部屋がきれいになった時は収納量が増えた時より、自分と物との関係を見つめ直しできた時。でも未だにこれがうまくいかず迷い揺れ動くことも多いのですが…。
こうした自分自身の迷い解決し、お客様に技術的な提案だけでなく、気持ちの整理整頓のアドバイスをもっとできるようになりたい。そんな時に出会ったのが整理収納アドバイザーの資格だったのです。
2007年03月29日 Posted by ふーみん at 23:49 │Comments(2) │収納
整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザー1級の資格を取りたいと思ってます。
その受験のために必要な講座を受けに先週金・土曜日と東京に行ってきました。
整理収納アドバイザーはハウスキーピング協会が認定する資格です。整理収納のアドバイスといっても、こうすれば物が沢山入るとかしまいやすく取り出しやすい収納のテクニックを教える資格ではありません。自分自身の生活を見直して、いかに不要な物を捨てるか、物を持つ基準を作るかという心の問題の方を重視したコーチングの資格です。
今週は私がこの講座を受けようと思った動機や、講座で教わったことを書いていきたいと思います。
2007年03月26日 Posted by ふーみん at 18:07 │Comments(0) │収納
つかず離れず団塊夫婦の住まい②
①からの続きです。
今まで離れた部屋に寝ていたご夫婦が夜間の急病などの対応を考え、隣同士に寝室を設けられることを希望されたリフォーム事例をご紹介します。
ご主人の寝室があった離れに奥様の寝室を設けるため増築し、既存の部分も老朽化が進んでいたので骨組み以外は全面にリフォームすることになりました。
この時私が一番最初のプレゼンテーションで提出したプランは2つ。
Aプラン(上)はお客様のご要望にそって作ったプランで寝室を隣り合わせて配置。間は引戸で仕切り、部屋がつながるようにしました。
Bプラン(下)は夫婦の寝室の間に衣装部屋とサンルームを設けました。引戸で仕切っただけでは音が漏れすぎて、落ち着けないかもと考えたからです。しかし両方の部屋が断絶していては奥様が離れに移動してきたた意味がなくなってしまうので、互いの部屋の気配を感じられるようにサンルームの出入り口はガラス戸にしています。
両のプランも収納量やその他機能はなるべく変わらないようにしてあります。結局はどの程度のつかず離れずの関係を求めるかによって選ぶものが違うだろうと考え、この2プランを提案しました。お客様は迷われたようですが、最終的にはBを選ばれました。やはり音の問題を気にされてのことでした。
ここで選ばれたBプランは、その後の打ち合わせで若干変化もありましたが、この計画で来月工事が始まります。プランづくりと平行して、お客様は新しくなった離れで使うテレビや冷蔵庫、洗濯機、ベッドなどを買い揃えているそうで、「なんだか新婚さんになった気分だよ」と話していらっしゃいました。どこに何を置こうかなどご夫婦で相談されている姿も本当に楽しそうでした。
2007年03月23日 Posted by ふーみん at 02:57 │Comments(0) │寝室
つかず離れず団塊夫婦の住まい①
♪大人の夫婦の暮らし方♪3メートルの思いやり…(略)…♪付かず離れず大人のリビング♪
少し前に某大手ハウスメーカーのテレビCMでこんなような歌が流れていました。
広めのリビングの真ん中が本棚か何かで仕切られ、その右側で妻が縫い物を、左側で夫がテレビを見ている。家具で互いの姿は隠れ目に入らないけれど、同じ部屋にいるので気配は感じとれる、そんなリビングスタイルを提案していました。
個のプライバシーを守りながら家族の気配を伝える空間づくり。これが今の家づくりでの重要なキーワードです。あらゆる世代で言えることですが、団塊の世代には特に重要なポイントになるようです。「夫が退職して毎日家にいると考えただけでもゾッとする」という声よく聞きます。新婚時代のトキメキはもちろん、会話も無くなりつつある夫婦が家でずっと顔をつき合わせていたら、息苦しく感じるのは妻も夫も同じではないでしょうか?
団塊世代を思わせるCMのご夫婦は家では互いに好き勝手やっていたけれど、仲良く手をつないで外へ出かけていく、そんなシーンで締めくくられてました。常にべったり一緒にいない方が夫婦関係もうまくいくそんなことを匂わせているようでした。
「このCMのようにしたい」。今年の初め、あるご夫婦から自宅リフォームの相談を受けました。といってもリフォームするのはリビングでなくて寝室。要はつかず離れずの関係を保てる寝室をつくりたいということでした。
ご夫婦はお屋敷と呼ぶにふさわしい広いお宅に二人暮らし。奥様の寝室は母屋にご主人の寝室は離れにあります。夜はリビングよりもそこでで過ごす時間の方が長いそうで、互いが自室にこもった後用事があるときには携帯で話をしているそうです。
最近ご主人が病気で入院したこともあり、夜急に携帯電話も掛けられないぐらい気分が悪くなっても今のままでは異変に気付くこともできないと心配になったとのことでした。
そこでこのご夫婦に私が提案したプランは…。(②に続く)
2007年03月23日 Posted by ふーみん at 01:47 │Comments(0) │寝室
夫婦の寝室
いびきがうるさくて寝られない、冷房ガンガンかけるからて冷えきってしまう、寝る直前まで本を読んでいるからまぶしい…などなど。こうした理由で夫婦別々の部屋で寝ている方かなりいらっしゃいますね。自分のペースでくつろぎゆっくり休みたいということでしょう。
団塊世代やそれより上の年齢の方の場合、子供部屋が空いたのを機ににどちらかが移動していくケースが多いようです(若い世代では最初から寝室別々というご夫婦もいるようです)。
プラニングの前の打合せでは夫婦寝室についての考え方を伺っています。非常にプライベートなことなのですが、やはり住まいやライフスタイルづくりの上で重要な問題なため避けて通れません。だからこそ「最近は夫婦寝室も増えるのですが、どうされます」とサラッと明るく、いろんな事例を紹介しながら聞くようにしています。
私自身が担当したお客様で別々の寝室を設けたケースは2件。増えてきているとはいえ全体からみればまだ少数派です。「うちは別にいいいよ」というご返事が多いのですが、この答えの中身は2パターンに分かれるように思います。
1つは本当に同じ寝室で何ら問題がないケース。
2つ目はどちらかが他の部屋に移動することを前提に一つでよしとしたケースです。打合せの中で「書斎はそのうち俺の寝室になる」なんてご主人が冗談半分で話されることも…。
家に合わせて暮らすのではなく、暮らしを反映した家づくりがライフヴューのモットー。冒頭に上げたような悩みはあるが別室にするのは抵抗があるのなら、ぜひその思いを全て打ち明けていただきたいです。そうすればよりよい解決法を提案することもできます。例えば夫婦ベッドの間に間仕切り収納を置いてゆるやかにエリア分けをすることも可能です。
ちなみに互いの枕元の間に本を積み上げているだけでも、いびきの音は軽減するそう。今現在パートナーのいびきでお困りの方一度お試しあれ。
2007年03月21日 Posted by ふーみん at 05:02 │Comments(0) │寝室
団塊夫婦のライフスタイル
先週土曜日に行った女性フォーラムではプロデューサーで㈱クリエイティブ・シニア社長の残間里江子さんが団塊世代論の熱弁を振るっていらっしゃいました。
今、日本各地の自治体で図書館の増床計画が進み、沖縄では単身用滞在型マンションが建設ラッシュなんだそうですが、どちらもその主役は団塊世代の男性。
団塊世代の男性は知的に見られることが好きだから、図書館は退職後の男性たちの暇つぶしの格好の場所なんだそう。
そして沖縄のワンルームマンションは、夫が単身で来て生活の基盤を築いたのちに妻を呼び寄せる移住パターンが多いのだとか。
残間さん曰く「65歳以上の夫たちは妻を無理やり自分の人生に巻き込んできたが、団塊世代の男達はそこが違う」。
聞いて思わず膝を撃ちました。
私、65歳の父と59歳(まさに団塊世代)の母との間に生まれた団塊ジュニア。退職後ほとんど外出せず家にいて何でも母がいないと始まらない父に、それを困リ果てている母。性格や男女の意識の違いも大きいでしょうが、両親の間のジェネレーションギャップ(?)はよく知ってますから、残間さんの話はとても面白かったです。
団塊世代の退職が今年からスタート。これまでとは違うシニアの新しいライフスタイルが作られるでしょう。退職すれば当然家で過ごす時間も増えますから、住まいの形態もこれまでとは大きくかわってくるはず。
お子さんが巣立ったご夫婦の住まいのリフォームや建て替えの仕事も最近特に増えてきています。
自分の親やそしてお客様と接する中でいろいろと考えさえられる今日この頃。今週は団塊世代の住まいや夫婦寝室についてテーマに書いてみようと思います。
2007年03月20日 Posted by ふーみん at 00:33 │Comments(0) │寝室
刺激を受けに
マイルーム公開!
今日でブログをスタートさせて一週間。ブログタイトルが「スタイリストの部屋」なので、一週間記念(?)に自身の部屋を紹介します。
現在はワンルームマンションに一人暮らしです。部屋スペースは8畳ほど、小さなクローゼットがついてますす。会社からの近さや家賃などの条件が優先されたので、間取り、設備、内装では不満な点もあるのですが、それをどう解決し、自分らしく心地よいライフスタイルをこの部屋でしていくか模索中です。
私の手持ちの家具は白やナチュラルな木目が中心でしたが、この部屋の床はこげ茶色。それでこげ茶とナチュラルな木目をつなぐ色としてラグやカーテンなど布もの(ファブリック類)はオレンジ色から茶色でまとめて、なじませました。
物持ちだった私がこの部屋に決める時一番悩んだのが狭さと収納の少なさ。でもどれだけ少ないもので暮らせるかやってみようと、厳選したものを持ち込み生活をスタート。それまで服も調理道具、食器も山ほどありましたが、なければないで何とかなるもの。今だに鍋は二つしかありません。ただ引っ越し後3年経ちで次第に増えてきてしまったので、そろそろまた大幅見直しが必要ですが…。
もっとも増えたのは本で、それで本棚を一つ手作りしました。といってもホームセンターの安売りで購入しその場で半分にカットしてもらった板を発泡スチロールとガラスブロックに乗せただけ。ガラスブロックは見本として会社で取り寄せたものをもらってきたので、非常にローコストです。板との間は耐震粘着マットでとめてありますが、すぐに取り外せるので移動も楽。部屋の模様替えをよくする私にとってこれは外せないポイントです。
私は実家に決まった自室がなく、家族のライフスタイルの変化に合わせてジプシーのように部屋を移動してました。その後も賃貸生活が続き、いつも限られた条件の中でどう住空間を作っていくかを考えてきました。リフォーム工事で手を加えることもままならない条件の中、家具の配置やインテリアの工夫、ちょとしたDIYでどれだけ自分好みの空間をつくれるか。このテーマへの関心からインテリアコーディネーターになったようなものです。
こうしたインテリアだけの提案も仕事で行っているのですが、お客様は「建設会社のコーディネーターに相談したらそこで工事しないと悪いのでは」「しつこく営業されたら困る」と心配されるようです。昨年夏から地元のフリーペーパーMYDOに広告を出しています。最初は「相談無料、些細なことでもお気軽に」と呼びかけたていたのですが、さっぱりだったので、思い切って昨年末から「出張お部屋アドバイス」(2時間5千円)というメニューを広告に追加。すると結構反響がありました。
賃貸暮らしの人、リフォームも新築の予定も当分ないけど、今この現状をなんとかしたいという方に、家具の配置や収納法の提案、インテリアコーディネートのコツをアドバイスしたり、家具店やホームセンターなどのお買い物にお付き合いしたりしています。
新築やリフォームの相談とは違う難しさとおもしろさがあり、自分の原点を再確認できる仕事です。
2007年03月16日 Posted by ふーみん at 23:51 │Comments(3) │内装
「器音」で息抜き
午後の打合せがうまくいったので、その帰りに久しぶりに喫茶店「器音」<きのん>に寄って、部長とケーキとコーヒーで祝杯(?)をあげました。
このお店は味だけでなく建物も素敵。富士宮のカーポス工作所によるものですが、ムク材や塗り壁などの素材が使われ独特の雰囲気があります。
そしてここのオーナーがもおっとりとした品のいいおばさまで、お店にはいつもゆったりとした空気が穏やかに流れています。 そんな中オーナーのセンスで選ばれた器を楽しみながらコーヒーとケーキを味わうと、とても上質な時間が過ごせたような気分になれます。(お店はギャラリーもあり器なども販売)
部長も私も食べること大好き(特に甘いものには目がない)です。打合せ等で出掛けたついでに味と雰囲気のいいお店を見つけるのを楽しみにしています。そうして見つけてきた行きつけやおすすめこれからこの場でも紹介していこうと思ってます。
「器音」 ℡0545-603707
富士市下横割176 日曜・祭日定休(AM10:00~PM6:00)
2007年03月16日 Posted by ふーみん at 18:54 │Comments(0) │おすすめ紹介
設計図を暮らしに即して翻訳
昨日設計士さんと施主さんの調整役をしていると書きましたが、もう一つプランニングの上で私がやっていることがあります。一言で言えば通訳です。
施主さんの希望が設計士さんにうまく汲んでもらえてない時は気持ちを代弁しますし、反対に設計士さんのプランニング意図を代弁することも。設計士さんや職人さん達はつい専門用語が出てきますので、施主さんにわかりやすくかみ砕いて説明し直したりします。
仕事にかかわる多くのスタッフの中で経験4年目の私は若輩者。だからこそ施主さんに近い立場だと思って、施主さんと他のスタッフの通訳役を務めています。
言葉で通訳するだけでなく、プレゼンボード(左写真)も作ります。設計図だけではできあがりのイメージもできないので、パース(3Dイラスト)やスケッチを描いたり、参考写真などをつけて施主さんに見てもらいます。
ある施主さんの奥様が工事の途中で収納をもっと増やしたいと言ってこられました。プラニングする際には事前にお客様の家財持ち物をリストアップしていただき、家具などのサイズを測り、写真をとって量を把握しています。私達からみるとこのお宅も収納スペースはもう充分に確保されていました。しかし、よくよくお話を伺ってみると、作った収納スペースにどれだけの物が納まるのかボリューム感がつかめず、どんどん形になっている家を前にして不安が再発したようでした。
設計士さんの描いた図面の中には平面図や展開図でどこにどんな収納があるか示してあるのですが、それをみてスケールやボリューム感を把握するのは素人さんには難しいこと。どうしたら奥様に分かっていただけるか悩んだ末、各収納スペースに物を入れた状態のイラストを描いていきました(右写真)。 この押入にはふとんが何組入る、クローゼットに洋服が何着かけられるかコメントを入れ、更に通販カタログから参考になりそうな収納お助けグッズの写真を切り取って貼り、こうした商品を使えば押入の下も有効に使えるとか、靴が2倍入りますなどのアドバイスも書き加えました。奥様は「これだけ入るなら大丈夫。この絵を見ていると新居での生活をイメージできて楽しい」と喜んで下さりました。
この出来事以来なるべくお客様との打合せではスケッチを描いて伝えるようにしています。絵は下手くそで、人は針金人間しか描けません。CDAソフトを使ってしっかりした絵を描こうと画策したこともあるのですが、パソコンが苦手なため操作をマスターするのも容易ではなく、結局手書きばかり。そんな私のイラスト図面も「味があっていい」と言ってくださるファン(?)も出てきて、最近これでいこうと決めました。
そして色鉛筆を握りしめ、今日もせっせと設計図をお客様の暮らしに即したイラスト図面に翻訳しております。
2007年03月16日 Posted by ふーみん at 14:11 │Comments(0) │コーディネート事例
インテリアより人をコーディネート
今日は会社での日常の仕事について書いてみようと思います。 私は富士市の望月建設㈱の住宅事業部「家づくりスタイストライフヴュー」で、住宅の新築やリフォーム、庭づくりなどを受け持ってます。現在は新築3件、リフォーム1件をやっています。
ちなみに住宅事業部のメンバーは私と部長の2人だけ。社員数37人の規模の会社なのですが、ゼネコンなので公共事業(現在旧富士文化センター跡地の富士交流プラザを当社で施工)をはじめ工場や病院、道路など大規模工事に係わる人の方が圧倒的に多いのです。
当然2人だけで仕事はできませんから他部署の社員をはじめ、社外の設計士さんや職人さんたちとチームを組んでやっています。このチームの中で私達が果たす役割は全体のまとめ役であり、そしてお客様に対してはずっと変わらない担当者です。
職種的には私はインテリアコーディネーター、部長は一級建築士です。その職種にかかわる専門的な仕事もしますが(私の場合床・壁材屋カーテンのコーディネート)、そんなことは全体の中のほんの一部。必要な時に必要な人や材料を手配する段取、仕事に係わる人たちの調整が主な仕事です。
当社の新築住宅では部長以外の社外の設計士も含め計6人の中から好みの人を選んで設計を依頼できるオーダーズシステムを採用。設計士も職人もやはりそれぞれの得意分野がありますから、これはこの人が適任と考えて、設計者を推薦したり、職人さんの手配をします。
施主さんが納得の上で設計士を選んでいるので基本的に目指す家づくりの方向性は合っているのですが、細かい部分でちょっとした考えが違うことはあります。そうした時に間に入って調整します。施主さんも設計者には直に言いづらくても私達なら言いやすいみたいです。時々施主さんの一家の中の意見の調整や親子喧嘩や夫婦喧嘩の仲裁もしたりすることもあります。
また、できがったプランの意図をの職人さんに伝えるのも重要な役割ですから、現場にも出掛けていきます。現場の進行が遅れぎみの時には手伝います。といっても私は掃除ぐらいしかできませんが…。
インテリアコーディネーターというと、デザイン的なコーディネートをする仕事だと思われがちですが、私の現状で言うとデザインよりも人的なコーディネートが重要な任務になっています。
2007年03月15日 Posted by ふーみん at 23:18 │Comments(0) │コーディネート事例
幸せのおすそわけ 金目鯛の塩釜焼き
40センチ弱の大きさのまるまる一匹。
自分ではけして買えない代物です。
金目鯛といえば煮付けですが、こんな立派な魚を切り身にして煮付けにするのはもったいないし、うまく切り身にする腕もない…。
そんな時ひらめきました。
ちょっと前に佐藤浩市出演のビールCMで出てたアレです。
けっこう簡単にできて美味しいと噂で聞いたこともあり
金目鯛の塩釜焼にチャレンジしてみました。
ネットで調べた材料と鯛を持参して実家で調理開始!!
(一人では食べきれないので)
今回はハーブ(ローズマリーとディル)、ニンニクの薄切り、レモンの皮を入れました。
②粗塩500グラムに卵白2個を入れたものを魚に塗りたくる。
参考にしたレシピはみな○○度のオーブンで○○分となってましたが、うちの実家にはそんなものないので、魚焼きグリルを代用。大きいので尾は切断してしまいましたが、なんとか入りました。鉄板でなく網に載せるのでアルミホイルを敷き、上にも焦げすぎないよう被せました。
写真は40分ほど焼いて撮り出したところ。コンロのグリルは魚焼き以外にも活用できるとキッチンメーカーは言っていましたが、こんな活用もできて納得です。
いい感じに焦げ目がついてます。塩もカチカチに固まってます。魚についていた葉っぱ(ハラン)を敷いて盛りつけるとオシャレな感じ。
⑤塩を割って取り外して、食べる。
塩を割るとプーンと香草のいい香りが漂います。 塩釜で密閉されるからしっとりジューシー。焼くのとは全然違うおいしさです。ほのかな塩味がついているので、そのままでもいけますが、レモンを搾って食べてもgood!ただし、塩をちゃんとよけて身を取らないとしょっぱいです。
この料理が一品あるだけで一気に豪勢な食卓へ大変身しちゃいます。他のおかずは普段通りでパッとしないものばかりでしたが…。噂に聞いた通り、簡単にでき見栄えがよく美味しいメニューでした。
地鎮祭の夜には最適ですね。地鎮祭では「鍬入れ」などの儀式をしますが、その夜の食卓で木槌で塩釜を割る儀式をうやうやしくやるのも一興です。これから地鎮祭を迎えるお施主さんにぜひお勧めしたいです。あっ、そうすると、もうもらえなくなっちゃう…。
2007年03月12日 Posted by ふーみん at 20:32 │Comments(6) │グルメ・クッキング
初体験!仏式での地鎮祭
3月11日(日)にI様邸の地鎮祭が行われました。
地鎮祭は着工前に土地の神様に安全を祈願して行うものです。
日頃、地鎮祭は神主さんにお願いしているのですが、
今回は施主さんの奥様のいとこがお坊さんのため、
その方にお願いしました。
私は仏式の地鎮祭は初体験。
会場設営や進行をするのにちょっと緊張しました。
基本的は神式と変わらないのですが、細かい点で違います。
神式だとこの位置に玉串がきます。
当然ながら玉串奉納もありませんでした。
お経の時に木魚やその他鳴り物を使うので、神式よりも
にぎやかな感じがしました。
があります。この日はお坊さんの提案で
出席者全員でやりました。通常この種の儀式は
施主さんと施工者の代表者がやるものなので、
私は今回これも初体験!!!
(ちなみに写真はこの現場の責任者となる私の上司)
施主さん夫婦、お子さん、親戚のみなさん、設計士さん、
当社社員達が一緒になって作業をしたお陰で親近感や
一体感がより増したような気がします。
この日は仏滅でしたが、28宿という暦の見方では良い日だそう。
「日曜の方がみんなが出席できるから」と、ご主人がこの日に
決めたのでみんなやって正解だと思います。
朝方まで降っていた雨も準備の前に無事あがり、式の途中には
雲の間から富士山も顔を出しました。清々しい気持ちの中、
このご家族のため今まで以上にがんばろうと決意を新たにしました。
PS
祭壇にあげていた金目鯛と野菜をお土産にいただいてしまいました。
ありがとうございます。金目鯛は塩釜焼きにチャレンジして
夕飯にいただきました。詳しくは別のブログ「幸せのおすそわけ」で。
2007年03月12日 Posted by ふーみん at 17:20 │Comments(0) │日記・コラム・つぶやき
プロフィール
1971年 静岡県富士市生まれ
須津小・中学校(卓球部)、富士東高校(演劇部)卒。
一浪後京都の立命館大で学生時代を過ごす。
寺院を見るのが好きで京都に行ったものの、ろくに見学をしないまま遊んで過ごし、卒業後にせっせと京都に通い名所を見て歩いている。
新卒でUターンして地元のローカル新聞「富士ニュース社」に就職。5年間記者を勤め富士市内を取材に奔騰する。
結婚のため退職し、さいたま市に引っ越す。
夫婦そろって物持ちだったため新居となった2DKのマンションの部屋づくりに悪戦苦闘。その体験からインテリアや家づくりへの関心を持つように…。
東京神田の医療福祉系出版社に再就職。
ホームヘルパー向け雑誌の編集者になる。
取材を通し高齢者が自宅で暮らし続けるには手すり取付や段差解消など住環境整備が重要と痛感。また住まいに対する関心が高まる。
残念ながら結婚生活は3年でピリオドを打つことに…。同じころ勤めていた出版社の派閥闘争に巻き込まれてリストラ、同時に職も失う。失意の中帰郷。
これからどう生きていくか「人生の棚卸し」をした結果住まいづくりにかかわる仕事をしていこうと決意。人生の再起をかけて(?)インテリアコーディネーター試験に挑戦。
生活がかかっていたので大学受験より必死に勉強。
地元のゼネコン「望月建設㈱」に入社
住宅事業部「ライフヴュー」の立ち上げに関わる。
新築・リフォームのお客様の打ち合わせ、プランニング、現場管理まで幅広く関わる。
07年9月約4年間勤めた同社を退社し、フリーランスになる。