京の正月飾り

京の正月飾り
今回京都に行って改めて気がついたことがあります。
一月七日すぎても正月飾りを飾っていること。
私の住んでいる静岡県富士市では七日すぎたら取り外しています。
京の正月飾り
1月9日に京都に到着。
最初街中を歩いていたときは店舗が多かったので
「店なら正月気分の残っている間は飾っておくのかな」と
気にもとめなかったのですが、
住宅地を歩いてもほとんどの家がつけたままでした。


初日の午後その後訪れた重森三玲庭園美術館でその謎がとけました。
京の正月飾り
昭和を代表する作庭家・重森三玲の旧宅を親族の方が予約制で公開している
こじんまりとした美術館で、訪ねた時間帯は私ともう一組しか来客者がおらず
親族の方といろんな話をゆっくりとできたので思い切って質問。
すると京都では15日までお飾りをつけておくとのこと。

うちの地域ではお飾りはどんどん焼きで焼くのですが
京都ではどんどん焼きもないそうです。
「京都市近郊の田舎の方ではするらしいですよ」と言われ
どんどん焼きは田舎の行事なのかと妙に合点がいったのでした。
(街中では燃やすところもないですよね)
京都の人はお飾りを節分の時に神社に持っていって焼いてもらうそうです。

その重森三玲の旧邸宅内にこんな飾りがつけられていました。
京の正月飾り
ドライフラワー状態になったアジサイです。
京の正月飾り
宮中で花で玉をつくり薬球として厄除けに使ったのにちなんだ行事だそう。
そういえば源氏物語を漫画にした「あさきゆめみし」でそんな行事が
描かれていましたっけ。
毎年初夏にアジサイの花を生のまま飾り一年経ったら交換するそうです。
でもこれは京都でもどの家庭でもやられている行事ではなく
この三玲邸はもともとは吉田神社の神官の住いだったものを
譲り受けたことからこの行事も一緒に受け継いでいるとのことでした。

アジサイの薬玉を見聞きしたのも初めてでしたが、
京都では1月15日まで正月の門飾りを飾っていることも初めて知りました。
大学時代4年間京都に住んでいました。
確かに正月は帰省していたけど7日すぎには下宿に戻ってきていたのだから
その時本当は目にしていたはずなんですよね。

あのころは遊びや勉強(?)に忙しく
京の歳時記なんて気にもしなかったですし、
なによりも学校と友達(ほとんど地方出身者)とのネットワークで
生活が完結していて、地域の人との交流もほとんどありませんでしたから。
今回初めてそうやって京の歴史と伝統を守っている地元の人と
ゆっくり話す機会が持てたような気がします。



2010年01月26日 Posted byふーみん at 18:26 │Comments(4)

この記事へのコメント
先日はセミナーありがとうございました。

メールの返信しましたが届いていませんよね。

(なぜか戻ってしまっています。)

京都は大好きなので読ませて頂いております。

やはり、違った角度で見られているんですね~
Posted by FPひまわり(渡辺)FPひまわり(渡辺) at 2010年01月26日 18:33
FPひまわりさま

お越しいただきありがとうございました
メール無事届いてますよ
前回もそういうことありましたよね?
私も他の人に対して同じような状態になったことがあります。
その場合も相手に尋ねたら届いていたのですが・・・
不思議です。

京都のレポートまだまだ続きますよ
お楽しみに!
Posted by ふーみんふーみん at 2010年01月26日 20:56
大阪8期生の田邊です。
セミナーでは大変御世話になりました。


あじさいですが、同居している義母は、玄関に飾っておくと、
厄よけになるというのですが、
実家(大阪府)の母は、トイレに飾っておくと、婦人病にかからない、と言います。

はて?どっちが正解なのか?と思いながら、
毎年、玄関とトイレの両方に飾っています。
Posted by 田邊(大阪8期生) at 2010年01月26日 21:13
田邊さま

先日は京都でのセミナーにお越しいただいて
どうもありがとうございました。
宮中での行事が民間に広まる中で
いろんな風に変化していったのでしょうね。
伝言ゲームみたいにちょっとずつ変化してく・・・

でもいずれにしても田邊さんのお宅は
それをやられているのですよね。
とても素晴らしいし素敵です。
Posted by ふーみんふーみん at 2010年01月27日 10:14
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