京都建物探訪2 COCON KARASUMA

京都の街の真ん中を南北に連なる烏丸(からすま)通り。
そして京都の一番の繁華街である四条通り。
その二つが交わった交わった交差点「四条烏丸」は京都ビジネスと商業の中心地です。
その交差点の南西の角にどーんと異様な存在感で建っているのが
今回紹介する「COCON KARASUMA」(古今烏丸)です。
このビルは地下1階から地上3階が商業フロア、地上4階以上がオフィスフロアの複合商業施設。
もともとは1938年(昭和13年)に建設された旧丸紅ビルでそれを著名な現代建築家・隈研吾氏が
リノベーションしたものです。詳しくはCOCON KARASUMAのサイトへ
この建物の概観を覆っている緑の古典的な雲柄
どこかで見たことあるような・・と思った人は鋭いです。
私がここのところブログで紹介している
京唐紙の老舗「唐長」さんに伝わる古典文様「天平大雲」。
お寺の襖などに良く使われた柄だそうです。
この文様と似た雲の図柄の版木の写真は以前のブログでも紹介しましたよね。

この模様をガラスに焼き付けて古い建物の外壁を覆っているのです。
古い建物をリノベーション(利用目的を変えて作り変えること)する際
隈研吾氏が建物だけでなく京都の歴史や文化とも新旧のコラボを
意識していたのはいうまでもありません。
古典文様が現代的素材のガラスに使われてなんとも言えない存在感。
(これが完成した時に建築雑誌でこのビルの写真を見た私はぶったまげました)
そして名前がいいじゃないですか。
古今東西からもじってCOCON KARASUMA

商業ビルの中にはアクタスなどおしゃれなインテリアショップがたくさん入っているのですが、
その中に混じって「唐長」のショップもあります。
ここではカード類など手軽に使える唐紙商品を扱っていて
私が今部屋に飾っているはがき類はこちらで求めたものです。

ビルの中にはこんな場所もあります
左側の白い壁は水が流れ落ちています。

2010年02月07日 Posted byふーみん at 12:27 │Comments(0) │旅行
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。